庭は主張だ。

北のおっさんガーデナーが、偏った思考で気に入った植物だけを気が済むまで植えていく、そんな庭のお話。

雪断熱。

我が家のバックヤード。

もう4月になるというのに絶望的な積雪だ。

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当地は山で雪深く、例年5月まで雪が残る。

この雪の下には、種から育てた実生苗や今春植える予定の苗、そして余剰の苗たちがぬくぬくと過ごしている。

一見厳しそうな気候だか、雪の断熱効果で植物たちはすこぶる元気だ。

当地のハーディネスゾーンナンバーは6b。

しかしこの豪雪のおかげとちょっとした手間をかけることで、ニューサイランやグンネラマニカタ、ヤツデ、一部のユッカとヤシ、ユーカリなんかも地植えで無事に越冬している。

気温はマイナスでも雪の下は暖かい。

冷気や乾燥に晒されず、植物にとって絶好な環境なわけだ。

ここより温暖であっても雪が少ない地域ではこうはいかない。

湿性種の方がより安全に越冬できるが、排水性と通気性に配慮すれば、乾性種の越冬もできるのではないだろうか。

これからいろいろ実験していく予定だ。

 でもちょっと前までは雪が本当に嫌いだった。

もし個人的に900万円払えば雪を降らなくしてやると神様に言われたら、俺は迷うことなく消費者金融から借りて、後先考えずに支払っていただろう。

正常な理性を失わせるほど雪は俺にとって邪魔者だったわけだ。

 しかしガーデナーとなった今は雪に対しての認識は180度変わった。

もし雪も降らず年中温暖な地域だったら、俺は性格的に寝食や仕事も忘れ、庭仕事に没頭してしまう。

おそらく朝から晩まで日々休むことなく穴を掘り、植物を植え続け、体力の消耗にも気が付かず徐々に衰弱していくはずだ。

もちろん生活は破綻し、妻名義のこの土地からも当然追い出されるだろう。

衰弱しきった俺は路頭に迷い、最後はどこか人目に付かないところでエリンジウム・アルピナムなんかを握りしめたままひっそりと死んでいくわけだ・・・・・これは火を見るよりも明らかだ。

そうはなりたくない。

そして雪は半年もの間、適切な環境で植物たちを管理してくれる。しかも無料で。

冬用タイヤを半年間預けただけで8千円もかかるこのご時世に、これほど高い保温と保湿技術を無料で提供してくれる存在は「雪」だけであろう。

本当にありがたい。

 とりあえず雪のおかけで半年間庭仕事を休まざるを得ないこともあり、人としての活動も営めるし、来シーズンへ向けてのプランもじっくり考えられる。

冬のおかげで春への想いもひとしおだ。

ここでは頭の切り替えもサクッとできてメリハリあるガーデニングライフが保証される。

本当にここに生まれて良かった。

 

 

 


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