庭は主張だ。

北のおっさんガーデナーが、偏った思考で気に入った植物だけを気が済むまで植えていく、そんな庭のお話。

トリカブト。

キンポウゲ科トリカブト属と聞くだけで、鳥肌が立ってしまうほど俺はトリカブトが好きだ。

猛毒の持ち主で、園芸店などでは「根に触る際は手袋を使用してください」などと書かれいている事もあるが、俺はそんな事は全く気にせずいつも素手でこいつらの世話をしている。

真顔で全く動じず猛毒のトリカブトを扱っている姿は、なんだか命知らずのイカれたガーデナーみたいで非常にかっこいいのだが、実際は若干ノルアドレナリンが多めに分泌されている(特に手に傷がある時や深爪した時なんかは結構不安になる)。

 

トリカブトの魅力は、とにかくこの「キザ葉」とゴージャスな花とで構成される素晴らしい容姿と、日陰で育つ種類ということだろう。

野外においても暗い森の中や木の下などで見つけることができ、何となく影のあるプランツだ。

 

花のない時期は、ヨモギと間違えられることもあるようだが、トリカブトは全身から漂う品格と危険な香りを同時に持ち合わせているため、ヨモギのような餅に塗りこまれるような呑気な草とはわけが違う。

なぜ間違えるのか、俺は不思議でならない(でも以前トリカブトを植えたところから生えてきたヨモギトリカブトだと思い込み、しばらく水を与えたことはある。)

 

これは白花のアコニツム・ナペルス・アルブム。

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エゾトリカブトの毒々しい妖艶な紫色の花がお気に入りなのだが、この種に関しては「属」ごと愛しているため、やはり白花も抑えておく必要がある。

 

この斑入りも素晴らしい、よく行く山野草店で見つけてテンションが一気に上がった。

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まだ小さい苗だが、今後の成長が楽しみだ。

 

エゾトリカブトの開花は秋。

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この自生個体のように、美しく咲いてほしいものだ。